四日市別院本堂保存修理工事

石積修復工事を行いました。

133年前に建造された
国登録有形文化財 真宗大谷派 四日市別院 本堂保存修理工事に伴う、石工事です。

すべての石に番号をつけて、一つ一つ取り外していきました。

柱下、石積み下にはコンクリートを打設し、基礎打ちの上に基壇の石積みを積み直しました。

永年の沈下などによる歪み、ずれを直しながら積み直していきました。

向拝 床石・階段石をすべて番号をつけて取り外して、コンクリート基礎を打設しました。

向拝 床石・階段石を元の形に修復した様子です。

修復途中の様子です。


永い年月の使用に伴った、割れやヘコみが多数箇所ありました。
割れた石は元には戻せませんので、ヘコミ、すき間などを調整しながら床石を張り直していきました。


本堂の屋根工事の様子です。
腐った部分の取り替え、高さ調整した後に屋根妻の野地板張りです。

床下廻り工事の様子です。
腐った部分の柱・大引きなどの交換、高さ調整がしてあります。
束石を一旦外し、コンクリート基礎を打設してから再び束石を据えていきました。

133年の月日の流れによる、歪みや欠損箇所が多く、最初の状態に近づけるのが大変困難な作業でした。
このような歴史のある本堂の修復に伴う石工事に携われたことは、大変勉強になりました。
